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2010年12月18日

越山頂上の彫刻の製作者 重村三雄

越山頂上の彫刻の製作者 重村三雄

燻し銀の世界 造形作家重村三雄氏

「燻し銀の世界ー追憶の島・奄美ー」重村三雄著が2001年に発行されている。氏は沖永良部古里出身1929年生まれ。1962年第5回シェル美術佳作賞受賞以来、数々の作品を発表し世界的に有名な造形作家として現在に至っています。
 
作品パブリック・コレクションが、ワシントン州立大学付属美術館はじめ、日本各地の美術館、学校、公園等に展示されています。この自叙伝を読みますと、、サブタイトルにある「遥かなる追憶の島・奄美」氏の大島中学校時代から始まり、戦時体制の中、敗戦、密航(北緯30線)、神戸、東京時代の波乱万丈の世界が書かれています。

あとがきに氏が「私が育った故郷、奄美大島。今振り返ってみれば、戦前戦後の苦しかったこと、悲しかったこと、辛い思いをしたことが懐かしい想い出となって蘇ってくる。私にできることがあったら、島のために何かを残したいと思っていた。そんな頃、名瀬市、沖永良部の和泊町からモニュメント制作の依頼があり、私は胸がつまる思いだった。本当にうれしかった」・・・以下略。


沖永良部のモニュメント
★沖永良部和泊町町政50周年記念として、越山公園にモニュメント、序幕は内城小学校児童らがおこなった。作品は「小山羊と遊ぶ子供たち、リュウキュウ・タケ貝にしがみついている蝉。白百合の花を配した4メートルのブロンズ像、新しい和泊の発展を見守る」(南日本新聞1991年12月13日より引用)

★もうひとつの作品は、創立100周年国頭小学校の校庭にある『島の幸・汐干す女性たち』女性二人が両手で手桶に海水を汲んで、真夏の陽光で熱された石灰岩の岩肌に勢いよく叩き付ける。その作業を続けると、水分だけが蒸発して塩が濃くなって、残る・・・。(大島新聞1998年11月25日より引用)

私もこの両作品を見ましたが素晴らしいです。えらぶに帰えられましたら、是非見てみてください。先日重村三雄氏と電話で話をしましたら、今年は霧島に大きな作品を制作するとのこと、お体に気をつけて頑張ってください。

※参考文献:「燻し銀の世界ー追憶の島・奄美」重村三雄著/2001年刊

沖州会コラムより



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